昨日は、僕が所属する神奈川県古書組合の市場、良書市が開催された。
通常、神奈川県古書組合では週に2回のペースで市場を開催していて、
良書市はその中でも良品が集まる市となっており、月1回のペースで開催されている。
当然単価も通常よりは高くなり、品物も普段より集まる。
ここで、そもそも「市場とはなんぞや?」という方に簡単な説明を(ざっくりですが)。
古書組合とは、神奈川県の古本屋さんの集まりです。簡単に言うと。
その会館で週に2回行われている「交換会」を、市場と呼んでます。
一言で古本屋と言ってもいろいろ。
実際に店舗を構えている方がいれば、僕のようにネット専業の古本屋もいる。
店舗を構えていても、床面積が大きいところもあれば、小さいところも。
マンガや最近の単行本をたくさん並べているところもあれば、文学物たくさん扱っていて年代も昭和やその前の物を扱ってるお店もあったりする。
たとえば、僕のように小さなネット専業の店舗のところに大量の買取の依頼があったらどうします。
事務所兼自宅に置けるようなスペースはもうない。
そのたびに倉庫を借りるのもありだろうが、毎回そんな事やってらんないでしょ。
倉庫に入んなきゃまた倉庫を借りないといけないし。
そんな時に、僕たちは、余剰の品物は古書市場の交換会に出品するのです。
最近の本が強いお店に、明治大正の本があってもさばくのに時間がかかる。
古書市場に出品すれば、明治大正の本が得意なお店が買い取ってくれるわけです。
余剰の物を出品して、ほしい物を仕入れる。
これが「交換会」市場の仕組みです。(ざっくりですが・・・。)
僕の場合、古本屋を初めて日が浅いという事もあり、お客様からの買取がまだまだ弱い。
そうなるとこの市場からの仕入が重要になってくる。
でもよく考えてみて。
お客様から買取ったもので、簡単に自分で売れて、高額になる物を市場に出すでしょうか?
そんなお人よしの古本屋さんはまずいません。(笑)
自分のところでは、売りずらい・売れない・量が多い・こまごまして面倒・・・などの品物が市場に出るのです。
僕は市場で仕入れる場合は、こまごまして面倒であろうものを好んで仕入れている。
理由は2つ。
面倒くさそうなものだとライバルが少ない。(笑)
もう1つは、こまごま入っていると各々調べることになるから、多少時間はかかるけど知識の積み重ねに役立つ(と勝手に思っている)から。
昨日の市場でも、あまり他の人が手を付けていない同人誌にチャレンジしてみた。
自慢じゃないが、一回も読んだこともない分野。
持ち帰り、かみさんに「いや~、同人誌買ってきたんだけど全然わからん分野だわ。」と話すと、
ちらっと見て、「あ~ やおい だね。」とのお言葉。
「やおい」なんて、聞いたことのない単語。
矢追純一なら知っているが、当然違う意味だろう。
「あ~。そうそう。やおい」なんて話しながら、ウィキペディアで調べ始めたのは、言うまでもない。
毎日が勉強です。
私の望みはもっとずっと高いわ!その為には例えどんなことだってするわ! By オスカル
ブログの内容と画像は一切関係ございません。(笑)
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